日記 : そして"キモくて金のないおっさん"はナルシストになった

「キモくて金のないおっさん」問題

容姿・言動が気持ち悪く貧乏で家庭を持たない冴えない中高年,所謂キモくて金のないおっさん,数年前からその言葉をよく耳にするようになった。

news.careerconnection.jp

過去に様々な箇所で話題となり,Webメディアを中心に幾度となく取り上げられてきた。

今もなお何か社会問題が起きるたびにこの「キモくて金のないおっさん」が引き合いに出されることが多い。

そんな"キモくて金のないおっさん"(以下キモおさ)はどういう経緯を持って生まれるのか,そしてどう生きていくのか。

孤独死も視野に入るようになってきたキモくて金のないおっさん予備軍の自分が考えてみる。

絶望的なまでの"経験・成功体験"の欠如

学業,仕事,人間関係...

様々な経験や成功体験は何よりもその人をその人たらしめているものであり,人としてのアイデンティティを確立するものである。

これらは人と関わっていく上で非常に重要だ。あなたはなんの取り柄もなく話もつまらない人とわざわざ食事に行ったり遊んだりするだろうか。

大半のキモおさは,壊滅的にこの経験・成功体験が不足,または欠如している。

アイデンティティの喪失と負のスパイラル

前述の通り,キモおさは往々にして人としてのアイデンティティを確立できていない。

晴れて(?)ぼっちとなったキモおさだが,キモおさを含め,多くの人は一人では生きていけない。

キモおさだって仲間がほしい!である。

実は,キモおさの大半は心の何処かで自身のアイデンティティが確立できていないことに気づいている。

そして誰よりも自分が人を楽しませることができないことを理解している。

だからこそキモおさは自ら人と関わることを避け,前にも増して様々な経験から遠ざかっていく。そして,より孤独の深みへと嵌っていく。

矛盾と崩壊 そしてナルシストへ

しかし何度も言うように,人は一人では生きていけない。孤独に生きるキモおさにもいつか限界が訪れ,人との接点を求め始める。

ただ残念なことに,キモおさはその経験不足故に人との距離感をうまく掴めない。せいぜい知り合いくらいにはなれても,友人・親友になることはできないのだ。

追い詰められたキモおさの行く末はどこか... それはナルシズムへの目覚めである。

「キモくて金のないナルシスト」

成功体験の欠如から,常に劣等感に悩まされるキモおさ。その劣等感から来ていた謙虚さは,いつの間にか真面目で誠実な自分を演出するための道具へと変貌していく。

そうしてキモおさは耐え難い孤独の末,ナルシズムという負のアイデンティティを手に入れる。具体的に言うと,こんな日記を書いたりする。

物語もここまでくれば終盤。晴れてキモくて金のないナルシストになったキモおさは,今日もまた何も変わらない寂しげな日常を過ごしていく。

誰にも悲しまれない孤独死を目指して。

バズった「キモおさ」に未来はあるのか

今まで存在してこそはいたものの全く注目されてこなかったキモおさ。そんなキモおさもそのセンシティブかつ話題性のあるネーミングから比較的大きなトピックになった。

キモおさはこれをきっかけに打開策を見つけることができるのだろうか。

個人的には,多分ムリだと思う。なんたって,だからキモくて金のないおっさんなんだから。

最後に

こんなことを書いては居るが,自分はまだキモくて金のないおっさん予備軍を抜け出すことを諦めていない。

そして何かの拍子にこの記事を読んだキモくて金のないおっさん(OR 予備軍)にも諦めてほしくはない。

お金がないのはどうにもならないかもしれないけれど,きっと楽しく生きる方法はあるはずだ。