MageDok MG156-QT01 (Viewturbo QT1)
小さめのディスプレイがほしかったので巷で噂のモバイルディスプレイというのを買ってみた。
今回買ったのは Viewturbo の QT1 というもの
Viewturbo というメーカーになっているが実際は MageDok MG156-QT01 の同一品。なんで名前変えてるんだろう。
15.6 Inch IPS 2K 144Hz Touch Portable Monitor With USB C/ HDMI/ Mini DP Input (MG156-QT01)magedok-shop.myshopify.com
(記載されていない部分含め) スペックとしては
- IPS (というか AAS *1)
- 2K (2560x1440)
- 最大輝度 300cd/m2
- 2560x1440@144Hz, 1920x1080@164Hz 対応
- 10 点タッチ対応 (Windows, Android)
- USB Type-C (DisplayPort AltMode), HDMI, mini-DisplayPort 対応
というなかなかなもの。正直何かしら嘘をついているのではないかと思っていた。
届いた箱。結構しっかり作られた箱に入っていた。
付属品は
- USB Type-C to Type-C ケーブル (Full-featured: AltMode 対応)
- USB Type-C to Type-C ケーブル (2.0 USB-PD 電源供給用)
- HDMI 2.0 ケーブル
- USB-PD AC アダプタ (PSE マーク付き)
と結構しっかりしていた。個人的には DisplayPort - mini-DisplayPort ケーブルもつけてほしかった。
それで肝心の画質なのだが、デフォルトだと色味がおかしいものの手動で調整すると普通にきれい。
Display P3 100% の MacBook Pro (2018 13 inch) と比較しても遜色なく、これはもしかすると本当に DCI-P3 100% カバーしているのでは?
144Hz のハイフレームレート表示も全く問題なく、スムーズに表示される。 FreeSync にも対応しているのでゲームにも普通に良さそう。
気になったので使われているパネルを調べてみた。結果的には Innolux 製の N156KME-GNA が使われていた。
パネルのスペックは
- 15.6 inch
- 2560x1440 WQHD
- AAS *1
- 輝度 300cd/m2
- 広色域 (DCI-P3 カバー率 100%)
- 最大 2560x1440 166Hz, 1920x1080 300Hz 対応
という結構な化け物パネル。多分ゲーミングノート用じゃないかと思っていたらやっぱりそうだった。
この製品でフレームレートが制限されているのはおそらくドライバ IC の関係だと思う。 諸事情あってドライバ IC に何が使われているかまでは調べなかった。 (要望があればまあ見てもいいかな...)
この性能のパネルが 3 万円で買えてしまうのはなかなか驚異的だと思う。
確かに最近ゲーミングノート向けパネルのほうが単体モニタ向けパネルよりも性能が良かったりしているので、ゲーム用としても十分ありなんじゃないかと思った。
まとめ
良いところ
- DCI-P3 をしっかりカバーしており MacBook Pro のサブディスプレイに最適
- 輝度的に意味なさそうだけど HDR も一応サポート
- タッチパネルもまあまあ感度が良い
- ハイフレームレート対応
悪いところ
- Windows だと HDR 有効時に SDR コンテンツの色がおかしくなる (Windows の問題かも)
- 中華モバイルディスプレイにしてはちょっと高い (このスペックで高いとか言ったら怒られそうだけど)
- タッチパネル (というかガラス) の滑りが悪い
- ガラスに反射防止加工というかラミネーションしてほしかった
これは普通に買いだと思います。
*1 日本だと商標の関係で LG と日立しか IPS を名乗ってはいけない。なので実際のところは Innolux AAS (Azimuthal Anchoring Switch) なのだけど、まあわかりやすいし IPS でいいと思う。怒られても知らないけど。